熱燗のおすすめランキング~温度からおつまみまで全て網羅~
世界的に見ても「アルコールを温めて飲む」というのは珍しいです。日本酒を温めて飲む「熱燗(燗酒«かんしゅ»)」は特に寒い冬にクイッと飲むと身体もすぐに温まります。また、日本酒の種類によっては「燗上がり」と呼ばれるものもあります。
燗上がりとは、お酒を温めることによって美味しさが増す日本酒のことです。基本的には、純米大吟醸、大吟醸、普通酒など、どの種類でも熱燗にできますが、「吟醸系」はやはりそのまま飲んだほうが美味しいです。
旨味が乗っているお酒を熱燗にすることによって「よりまろやかな口当たり」になり、溶けるような喉越しになります。さらに酸味の効いた「辛口」のお酒を熱燗にすると「飲みやすく」なります。
このページでは、熱燗に関するすべてを記載しています。熱燗をするときの日本酒選びの参考にしてみてください。熱燗の種類、酒器、熱燗に合う料理から、熱燗におすすめの日本酒まで完全に網羅しているので、ぜひ、記事を最後までチェックしてみてください!
熱燗の種類(名称)は意外と多い
呼び方 | 温度 | 特徴 |
---|---|---|
日向燗«ひなたかん» | 30度 | 柔らくほのかに香る |
人肌燗«ひとはだかん» | 35度 | お米の香りを強調させる |
ぬる燗 | 40度 | 一番香りを引き立たせる |
上燗«じょうかん» | 45度 | スッキリとした香りになる |
熱燗«あつかん» | 50度 | 辛味やキレを感じることができクリアになる |
飛びきり燗«とびきりかん» | 55度 | 鋭いキレで、より辛口にシャープさが増す |
ひとえに「熱燗」といっても、そこにはいくつかの種類があります。種類というより、温度によって「呼び方」が違うのです。それぞれのお酒の種類や自分の好みに合わせて飲んでみてください。温度による味の違いを愉しむことが出来るのも日本酒の特徴です。ただ、居酒屋などで「上燗で!」などと言ってもほぼ通じないので、「熱燗」さえ覚えていれば問題ありません。
熱燗に合う酒器(徳利)は定番の物を選ぼう
写真 | 商品名 | 感想・口コミ |
---|---|---|
結彩の蔵 酒器セット(二合徳利) | Amazon |
家で熱燗を楽しみたい人は、こういう定番の比較的安価な徳利からまずは集めることをおすすめします。(定価985円)価格も1,000円前後でお手頃な物が多いです。そして、そこからまた別の徳利や酒器を選んでいくほうがいいです。
徳利 in Japanese SAKE“国重” pic.twitter.com/0AfkhheYxE
— リリィ🌰🌰🐑🌿🐑👛💴 (@lily33x_x) 2017年12月9日
2合徳利がある店はハズレがない pic.twitter.com/39piCBzesj
— ナガレ (@nagaretea) 2017年12月9日
熱燗を電子レンジで簡単に作る方法
電子レンジの場合(※500W)、大体1分ぐらい温めると「ぬる燗(40度)」ぐらいになります。ただ、これも一概に何秒で熱燗になりますとは言えません。徐々に熱くしていくようにすることをおすすめします。
日本酒を冷蔵庫に保存しているのか常温保存なのか…。あとは徳利(とっくり)はどのような材質の物を使っているのか…といった具合に一概に言えないので、「大体の目安」として60秒とお考えてください。そして、電子レンジで温めると徳利が熱くなるので、徳利を持つときには注意が必要です。
熱燗を作る酒器は伝統的なものがおすすめ!
電子レンジでも簡単に熱燗を作れます。しかし、「もっと本格的に作りたい!」という人もいるのではないでしょうか。そういったときは、お湯で温めて熱燗を作ります。まず鍋に徳利を入れて、その後徳利の7分目ぐらいまで水を入れます。そして後はお湯を沸かして「頃合いを見て」徳利を取り出して飲みます。
これが普通ですが、、、当サイトでは「もう一工夫」することをオススメします。それは「酒タンポ」を利用することです。
写真 | 商品名 | 感想・口コミ |
---|---|---|
アルミ 籐巻き酒タンポ | Amazon |
電子レンジでも簡単に熱燗を作ることは出来るのですが、こちらの「酒タンポ」のほうが「より日本酒らしい」と感じます。アマゾンの口コミでも「使いやすい」と評価は高いです。
鍋を作るとき、隅っこのほうに「日本酒スペース」が合ってもいいですよね。
ちなみに、温度の確かめ方は、酒タンポをお湯から取り出して「アルミの底」を触ることで温度を確かめます。(最近は指を日本酒に入れて温度の確認するのは衛生面から控えたほうが良いです)野外で日本酒を飲む時にも、この酒タンポを使用することで一気に雰囲気がそれっぽくなります。
【厳選】熱燗に抜群に合うおつまみ3選
- 湯豆腐
- おでん
- 刺身
「湯豆腐」はその熱々の豆腐と程よく感じるポン酢の酸味は「日本酒」との相性は抜群です。
寒いのでおつまみに湯豆腐追加しました〜♨︎熱燗といかがでしょうか〜。 pic.twitter.com/8MeQ9CJE2A
— RM (@BAR_SPACE) 2015年1月13日
「刺身」は油の乗った冬の旬の魚とともに飲む熱燗は何杯でも進みます。
刺身と日本酒でやけ酒中
刺身と日本酒サイコー#町田 無邪気 pic.twitter.com/O9YEyeXVWA
— 竹田 誠志 (@crazykid0813) 2017年11月21日
「おでん」は甘く煮込んでいる濃いめの味わいなので、熱燗にする日本酒も「しっかりとした」味のものを選びたいところです。
寒くなってきたこの時期におでんと日本酒ってもうすっかりオッサンです… pic.twitter.com/COX2JDoduY
— kyo (@kyo2ri) 2017年11月17日
それでは、熱燗に合う日本酒のおすすめランキング10選です。
1位:龍力 特別純米 生酛仕込み
商品 | 酒蔵 | 感想・口コミ |
---|---|---|
本田商店 | Amazon 楽天 |
今宵の日本酒「兵庫 龍力(たつりき)特別純米 生酛仕込み 山田錦」熱燗、最高にうまいです!熱燗に特化した日本酒です(冷だとオススメできません) 美味い! pic.twitter.com/C6E3efdOo6
— イッチョウ (@icchoco) 2016年1月3日
2位:八海山 清酒
商品 | 酒蔵 | 感想・口コミ |
---|---|---|
八海山 | Amazon 楽天 |
八海山でも「熱燗」に合うのはあります。しかも、抜群に。種類は八海山の「清酒」。旨味と香りが八海山ならではのクリアな雰囲気ですが、温めるとフワっと一気に広がります。
よし。今日は熱燗🍶八海山は12年くらい前に新潟で飲んで以来お気に入り。熱々よりちょっとぬるめが僕の好み。 pic.twitter.com/olFZsG09Mh
— 岡山雅也 (@masayaokayama) 2017年12月11日
3位:真穂人
商品 | 酒蔵 | 感想・口コミ |
---|---|---|
神亀酒造 | 楽天 |
神亀酒造といえば「純米酒」です。日本でいち早く純米酒造りに取り組んでいます。こだわりの純米酒を温めて飲むと、熟成されたようなきりっとした旨味が広がっていきます。
4位:大七 純米生もと
商品 | 酒蔵 | 感想・口コミ |
---|---|---|
大七 | Amazon 楽天 |
生酛造り一本で日本酒を造っている大七酒造。伝統的な手法を用いて造るお酒はまろやかでお酒本来の味わいです。昔からの伝統的な生酛造りは一度は飲んでみたいところ。
5位:天狗舞(てんぐまい)純米酒
商品 | 酒蔵 | 感想・口コミ |
---|---|---|
車多酒造 | Amazon 楽天 |
6位:賀茂鶴(かもつる)本醸造からくち
商品 | 酒蔵 | 感想・口コミ |
---|---|---|
賀茂鶴酒造 | Amazon 楽天 |
7位:福光屋 黒帯 飄々 古々酒 純米吟醸
商品 | 酒蔵 | 感想・口コミ |
---|---|---|
福光屋 | Amazon 楽天 |
8位:田酒(でんしゅ)特別純米酒
商品 | 酒蔵 | 感想・口コミ |
---|---|---|
西田酒造店 | Amazon 楽天 |
9位:剣菱酒造 黒松剣菱
商品 | 酒蔵 | 感想・口コミ |
---|---|---|
剣菱酒造 | Amazon 楽天 |
10位:淡麗魚沼(たんれいうおぬま)純米
商品 | 酒蔵 | 感想・口コミ |
---|---|---|
白瀧酒造 | Amazon 楽天 |
熱燗の雑学
普通、日本酒を温めたものは「燗酒«かんしゅ»」というのが正しいです。なぜなら「熱燗」という呼び名は、本記事にも記載しましたが、「50度ぐらいに温めた日本酒」のことを指すからです。
しかし、現代では温めた日本酒は「熱燗」といったほうが伝わります。そのため、当サイトでも分かりやすくするために、温めた日本酒のことを「熱燗」としました。
江戸時代に飲まれていた日本酒は「熱燗」がほとんどでした。今ほど、精製する技術が発達していなかったことも考えられます。江戸時代の飲み屋では「立ち飲み」が基本で、お湯の中で「チロリ」で温めて日本酒を飲んでいたということです。(※上記でも紹介したコレに類似)
今のような日本酒専用の「酒米」を使用していなかったため、「ドロッと濃醇」な日本酒と推測でき、「飲みやすくするために温めていた」と考えられます。
日本酒を温めて飲んでいた「江戸時代」に想いを馳せながら熱燗を飲むのもオツなものです。