都道府県別の日本酒

日本酒の種類って結局何が違うの?図解で徹底解説

日本酒の種類に悩む女性
日本酒でまず初めに疑問に思うのが「その種類の多さ」ですよね。恐らく、このあまりの種類の多さに「何がなんだか分からない」という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、日本酒の覚えておくべき種類とその違いについて、図解で分かりやすくお伝えします!

日本酒の種類の数はいくつあるの?

日本酒の種類って色々多いですよね。「大吟醸」「純米大吟醸」など、何が違うの?と感じる人もいるかもしれませんが、理解すると簡単です。また、覚えておくべき種類もあるので、初心者の人に分かりやすく要点を絞ってご紹介します。

まず、覚えておくべき種類は下記の二つです。

  • 純米酒系
  • 吟醸酒系

他にも種類はあるのですが、恐らく、今後はこの二つが伸びてくると予想しています。(特に純米系)少し細かい説明になりますが、大吟醸などは「アルコール添加」をしているため、アメリカ輸出をするときに「税率がかなり高く」設定されるためです。これからは日本だけではなく、海外輸出を全国の蔵元も考えているので、「特に純米酒系」の生産量も増えていくことが予想されます。さらに「ピュアライス(純米酒)」という響きは海外の人にとっては魅力的に映ります。そして、吟醸系は国内用や各種大会用に今後も作られていくのではないでしょうか。そのため、まずはこの二つを覚えておきましょう。

ちなみに純米系とは、「お米と水」だけで造られている日本酒のことです。そして、吟醸系とはお米の周りを40%以上削った(磨いた)お米から造られる日本酒のことです。

純米系のランクを言うと、下記の4つに分類することができます。

  1. 純米大吟醸酒
  2. 純米吟醸酒
  3. 特別純米酒
  4. 純米酒

吟醸系もランクで言うと下記のように2つずつ分けて分類することができます。

  1. 純米大吟醸酒
  2. 純米吟醸酒
  1. 大吟醸酒
  2. 吟醸酒

日本酒の種類の違いは米をどの程度削っているか

酒米を削る

上記の写真のように、大吟醸のようなお酒の場合は、「酒米(日本酒を造るときに使用するお米)」の周りを削っています。なぜ、周りを削る(「磨く」とも言います)かというと、「余計な味」を削ぎ落とすためです。酒米の中心部分を使うことで、味が「クリア」になります。

大吟醸系のお酒は、精米歩合50%以下のことをいいます。これは、お米を「50%削っている」と同じ意味です。大吟醸系が高い理由としては、単純に「造れるお酒の量が少ない」ということもあります。お米を50%削っているということは、その削られた部分は使用しないということです。※精米歩合とは、精米された度合いを表していて、例えば精米歩合30%と表示されている商品は「周りの余分な部分を70%削った」ことになります。

有名な「獺祭」を例に具体的にげて具体的に言うと、獺祭の商品の中には「磨き二割三分」という商品があります。これは、お米を「77%削った」と同じ意味です。つまり、お米の中心部分23%(二割三分)を使用して造られているということになります。獺祭の磨き二割三分は、お米の中心部分の23%しか使用していないため、「雑味がなく、上品でクリアな味わい」になっているのです。また、吟醸系の値段が高いのは、これが理由でもあります。

大吟醸・純米大吟醸は、一切の無駄を排除した日本酒ともいえるでしょう。

純米大吟醸と大吟醸の違い

この純米大吟醸と大吟醸の違いというのは、「純米」という単語がついているかどうかですよね。この純米は、「お米と水」だけで造られた日本酒ということを意味します。そして、大吟醸では、香りづけなどをするために「アルコール添加」されています。このように書くと「じゃあ純米大吟醸の方がいいのでは?」となんとなく感じる人もいるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。

お肉でも、そのまま生の状態で食べるよりも、塩を付けたりタレを付けたり「味付け」をすることで、その素材を活かしています。そこが料理人の腕の見せ所とも言えます。これは日本酒造りにも同じようなことが言えます。

大吟醸系の「アルコール添加」とは「匂い付け」の意味合いが大きいです。匂い(吟醸香)を付けることで、「よりお酒を美味しく感じる」ことが出来るのです。さらに、アルコールを加えると「さっぱり」とした飲み心地にもなります。そのため、さっぱりしてフルーティーな大吟醸には非常に良く合う製法と言えます。

そして、純米大吟醸は、アルコール添加をしていません。純米「大吟醸」なので、お米を50%以下まで削っている種類のものです。

二つの違いを分かりやすく言えば「香り」にあります。より華やかな香りがするのが「大吟醸」で、お米本来の甘さなどを感じやすいのが「純米大吟醸」となっています。そのため、「どちらの方が優れている」というわけではありません。お互いにそれぞれの良さがあります。

日本酒の種類で味に違いは

種類によって味に違いはあるのでしょうか?ズバリ言うと「あります。めちゃくちゃあります」大吟醸と吟醸の違いも同一銘柄なら分かると思います。簡単に言えば、普通酒⇒吟醸⇒大吟醸と上がっていくにつれ「淡麗」になっていきます。雑味がないクリアな味わいになっていきます。

なぜ、このように普通酒⇒吟醸⇒大吟醸になるにつれて「クリア」な味わいになるのかと言えば「余計な糖分」を削っているから、ということになります。味の違いは普通酒では「濃醇でコク」を感じることが出来、大吟醸では「淡麗でクリア」な味わいになります。

普通酒を飲むと「ザ・日本酒」という味がします。しかし、大吟醸などを飲むと「コレが日本酒かぁ」という味します。少し分かりづらいですが、恐らく、飲んでいただけたらニュアンスは分かっていただけると思います。

これも、どの種類が良い、というのはありません。人によっては、「大吟醸では物足らないから普通酒を飲んでる」と言う人もいますし、その逆の人もいます。日本全国には1,500以上の蔵元があります。そして、造っている日本酒の種類となると、さらに膨大な種類の日本酒が存在しています。必ず、自分に合う日本酒は日本のどこかにあります。それを自分で探すのも、また日本酒の楽しみでもあります。

日本酒の種類で気になる値段の違いは

値段も当然ながら普通酒⇒吟醸⇒大吟醸で「上がって」いきます。それも当然です。大吟醸は米を削っている分「そもそも米をいっぱい使っている」のと「味の調整が非常に難しい」ためです。少しの違いで全く別の味わいに変わってしまうので、「大吟醸にかける時間と普通酒にかける時間が違う」ため、価格も違ってきます。

大吟醸が高い理由を簡単に言えば「造れる量が少なく、尋常じゃなく手間が掛かるから」ということになります。

自分に合った日本酒の種類を見つけよう!

例えば、日本酒の種類でも日本酒を造っている蔵元によって違います。自分に合う日本酒の種類の見つけ方は、気になる銘柄を見つけたら「同じ蔵元の別の種類」を購入することをおすすめします。同じ蔵元でも「純米談吟醸」と「大吟醸」では味が違いますし、「純米大吟醸」と「純米吟醸」でも味の違いが分かると思います。種類が違うと、また全然違った雰囲気が出る日本酒も多くあります。

スパークリング日本酒などの「微発砲」も人気です。それに、お米を削るときに出る「酒粕(さけかす)」を利用した商品も多く発売されています。奈良漬やカレーなどの商品に酒粕が使用されているものもあり、「めちゃくちゃ」美味しいです。日本酒とチョコレートの相性も良いので、チョコレートとコラボしている蔵元もあります。また、肌にも良いので化粧品を販売している蔵元もあります。まさに「捨てる所がない」日本酒、こういった日本酒の関連商品を探してみるのも面白いですよ!

(文/編集部)